探索薬理

探索薬理

新規医薬品開発において非臨床から臨床への橋渡しを担うトランスレーショナルサイエンス研究では、コンセプトや医薬候補品の妥当性に関する適切な判断が不可欠です。私たちのグループでは、腎疾患、皮膚疾患、炎症・免疫などのさまざまな疾患に対する創薬標的の探索、また標的妥当性の検証に取り組み、カン研究所が生み出す医薬候補品の薬理学的特性や医薬品としての資質を明らかにすることを主なミッションとしています。そのために必要なin vitroおよびin vivo薬効評価系を構築し、標的となる生体分子(創薬標的分子)の機能や病態形成への関与、医薬候補品の作用メカニズム解析などを、遺伝子、タンパク質、細胞、組織および個体のレベルで研究しています。また医薬候補品の臨床における有効性を予測することはひときわ重要で、社内外の研究グループと連携し、ヒトの病態を反映した疾患モデル動物の確立や、バイオマーカーの探索・同定研究にも積極的に取り組んでいます。さらに適応疾患の拡大研究にも力を注ぎ、より大きな医療への貢献を目指しています。

研究内容