再生医療

再生医療

再生医療とは、失われた組織や臓器に細胞を移植し再生させる最先端の医療技術です。臓器を構成する細胞自体が失われる疾患など、これまで医薬品の開発が困難であった分野でいわば細胞医薬として効果を期待されています。なかでも体を構成する全ての細胞に分化することのできる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いた再生医療は多くの可能性を秘めており、その実現に向けて日夜新たな技術の開発に向けた努力が重ねられています。私たちのグループでは安全かつ効果的な細胞医薬製造法を確立するために、目的とする細胞種を効率よく分化誘導する技術と、細胞表面マーカーを用いた細胞純化技術の開発を行っています。これまでに、パーキンソン病治療に有効なドーパミン神経前駆細胞純化技術やI型糖尿病治療に有用と考えられる多能性膵前駆細胞に特異的なマーカーを発見しており、これらを用いた治療法の確立に向けて研究を進めています。

主幹研究員 尾野 雄一(おの ゆういち)mail

研究内容