基本方針

知を結集し行動する.以って社会貢献を果たす.Knowledge-Action-Network for hhc ~ 生命の原理から創薬の未来へ ~

 健康とは心と肉体における生命機能がうまく調和している状態であり、この調和の破綻こそが疾患をもたらします。生命体を形作る最小単位は細胞で、ヒトの体には約60兆個も存在するといわれています。近代生命科学の進歩によって、遺伝子あるいは分子レベルでの疾患の理解は進んでいますが、それでもなお、個々の細胞がどのように協調し、個としての生命を形成・維持しているのかについてはさらなる研究が必要です。この命題の解明が、健康であるということの真の探求につながり、またここで得られた知見が、疾患予防や治療法の開発において不可欠であると考えています。
カン研究所では、生命の最小単位である細胞を出発点として疾患の予防や創薬につながる生命現象を理解すべく、統合細胞生物学(Integrative Cell Biology for Medicine)研究を推進しています。社外研究機関との共同研究に積極的に取り組み、各領域の専門家とのネットワークを通して最新の知見や技術の取得とそれらの熟成を行うことで、組織の垣根を越えた個の集合知によりサイエンスに貢献します。さらに、創薬企業・エーザイのグループ研究所であることを利とし、得られた知見を新規医薬品開発へ結実させます。
集積した知見(Knowledge)を実行(Action)に移し、密な連携(Network)によりさらなる発展を志向する。私たちはこのKANの研究哲学を通じ、ヒューマンヘルスケア(hhc)に貢献します。

研究理念